29号  追加

●黒猫
(「黒猫紳士」については、「いつも心にトレインを…」をご参照ください)


多くの話題をネットに提供してくれた黒猫こと「BLACK CAT」が最終回を迎えました。
これは、黒猫紳士としていくつかの活動をしてきた私にとっては、ずいぶん大きな事件でしたし、明日になってジャンプ30号を読めば、あるべきところにあるべきものがないという喪失感を覚えることになるのでしょうが、どうやら今のところ、スピンちゃん終了ほどの衝撃や痛手はないようです。


それはやはり、円満終了と打ち切りの違いなのでしょう。
中途半端な終わり方とか、回収していない伏線が山のようにあるとかいわれても、最大の敵クリードを倒し、過去を乗り越えた主人公が自分の生き方を確かなものにするという、作品の骨子を描ききることはできたわけです。
目的を達成した後、ダラダラと引っ張っるくらいなら、一つのピークの直後にスッパリ終わらせた方が作品としてもまとまることでしょう。これまで、引き際を間違えたがために作品としての価値をガタガタにされたジャンプ作品を数多く見ているだけに、この終わり方は悪くないと思いました。


黒猫紳士を知るまでは、空気マンガとしてスルーしていた「BLACK CAT」ですが、紳士活動のためにネタを探して読み込んでいくうちに、どんどん作品に対する愛着が大きくなりました。
ファンでもアンチでもなく、紳士としてこの作品を受け止めることができたのは、私にとって幸せなことだったと思います。