27号雑感 追加

●不思議説明対決!! マンキン VS テニス様

>「これは細いから頑丈だとか そういう次元じゃない」(by葉@マンキン

>「意識的に「無我の境地」を扱えるとはな!!」(by皇帝@テニス様)


ジャンプマンガの「不思議説明」系の双璧は、ギャグであるはずのボーボボジャガーさんではなく、むしろ、この二大タイトルになると考えるのは、私一人ではないはずです。
個人的な感覚かもしれませんが、この不思議説明を比べてみると、テニス様の場合は作品を(妙な方向に)盛り上げるために不可欠なスパイスであり、そんなセリフが出て来るたびに大喜びしているのですが、どうもマンキンの方は好きになれません。

その理由を考えてみたところ、マンキンのセリフって「読者に状況を説明するためのもの」という観点が欠けているような気がするんですよね。


このセリフの場合だと「細いから頑丈」という時点で、まず納得ができません。普通に考えれば、「細いほど弱い、太いほど頑丈」と考えるべきでしょう。

おそらく、「ジョジョ」の「『水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!』ということだ! わかったかスカタン」とか、「うしおととら」の「心を細くせよ。水滴のみが板に穴を穿つ」という話を下敷きにしているんでしょうけど、オーバーソウルがそういうものだって説明はありましたっけ?
さらに、その不可解な話を前提として「そういう次元じゃない」って、余計にわかりませんよ。混乱させられるばかりで、笑うことも納得することもできません。読者の意識は宙ぶらりんになったままで、ものすごく気持ち悪い思いをさせられます。


アイスメンと戦ったときに思わせぶりに出てきた「超・占事略決」の正体も明確にされないままスルーされたり、マルコとラキストの戦いもいい加減な省略をされたりと、この作者は風呂敷を広げるだけ広げておいて、いきなり「なかったこと」にしちゃうことが多いので、マンガを読んでて安心できません。

ときどき、すごくイイ描写やエピソードがあるのに、私がこの作品に没頭できない理由は、こんなところにあるんじゃないかと思います。


●パンツ100%

・「きっと綾ちゃん 天地に脅されてんだ かわいそうに」

あれ? タラコくちびるさん、いつの間に出所したんですか? ……つーか、復帰したんなら最初にやることがあるだろうに。
ゴミクズを刺しても、誰も罪には問わないと思いますよ。


・「あの小説がある限り 俺達の間には絶対天地は入ってこれないんだ−−」

自分の努力で得たものでもない絆にすがることしかできない男の図。
河下先生にとっては、こんなのが魅力的な主人公なんでしょうか?