26号  追加


個人的に見たジャンプ四大ギャグマンガの(個人的な)評価をしてみます。
なお、私の中で「銀魂」はコメディです。ギャグとはちょっと違うと考えています。


●ジャガーさん

作品にバラツキはあるものの総じて高レベル。最高レベルの話が決まったときの笑いは他の追随を許さない(たとえば、「ワンだふるピヨ彦」とか)。
また、浜〜さんという落とし役が秀逸。個人的には(元ジュライの)ポギーさんの壊れっぷりにもっとスポットライトを当ててほしい。


●ボーボボ

ストーリーマンガとしての構成力が高い上、不条理・突然系の力押しギャグを120%まで活かしきるビュティの存在がすばらしい。
ビジュアルで損をしているのは間違いないが、意外に丁寧なコマ割りとカメラワークで、「誰が何をしているか」、「どういう状況にいるのか」という点をきっちり描ききっている点も高評価。


●テニス様

作者がテニスマンガとして力を入れて書けば書くほど、別の方向にスマッシュヒットするという奇跡の作品。
ビジュアルはきれいに見えるものの、画面構成は一番雑。テニスマンガとして、テニスの試合を楽しむことは困難を極める。……が、そこがネタマンガとしておもしろい。
キャラクターの能力や必殺技などに説得力がなさすぎる。作者は「リアル系のスゴイ奴」を描いているつもりに見えるところがあまりにもイタくて、ネタマンガとしておもしろい。
とにかく、作者の「つもり」と読者の「受け取り」のギャップの激しさは、古今東西、例を見ないほど。その乖離がネタマンガとしてのテニス様を不動のものにしている。


●スピンちゃん

パロディに特化したギャグマンガのように見えて、セリフのセンスやギャグの「間」のレベルが非常に高い。基本的にギャグのセンスにはかなりなものがあると感じられる。
V博士の妄想、透瑠さんのツッコミには隙がないが、主人公であるスピンちゃんのキャラクターが立っていないのがマンガとしては致命的。
「エロボット完成のために自律学習させる」という設定を絡めて、スピンちゃんに明確な立ち位置を与えることができれば、ギャグマンガとして相当なレベルになると思われるが、打ち切り回避のためには、笑いを取りやすいパロディしか使えないというのがあまりにも残念。
萌えキャラとしての透瑠さんは最高!!