26号雑感 黒猫の感想も別のページに書きました。
今週は黒猫に死臭が漂いはじめているので、新連載や読み切りに好意的でいられません。
今回、エキドナ女史がどうでもいいような昔話(クリード様との出会いとか)を始めて話を引き伸ばすんじゃないかと思っていました。
そうなれば、打ち切りレースの時期を外れてバンバンザイと考えていただけに、急ぎすぎの(そしてオリジナリティたっぷりの)今週の展開はいろんな意味で心臓に悪かったです。
矢吹先生、ついに開き直っちゃったのか?
●リボーン
・「ジャンプの表紙に穴空いちゃったよ〜」
えーと。穴、ズレてるんですけど……。車とか、「長い旅になりそうだ」とか。
いきなり扱い悪いなぁ。
・その「長い旅になりそうだ」。
10週というと2ヵ月強。たしかにわりと長旅ですね。でも、11週は続かないからいいじゃないですか。(←毒舌)
ところで、巻頭カラー53ページがこんなに長く感じたマンガは初めてです。
死んで蘇って必死パワーで障害をクリアー!! って、プロットを二回も見せられてもなぁ。
……というよりも、設定上、それ以外の展開がつくれないのが痛すぎる。これでよく連載をする気になったもんだ。
さらに、ここでも述べたように、私はこのリボーンの造形が勘に触るので、めでたく空気マンガ認定です。
●HIP☆HOP☆POP
一言感想:出てけ。
「どっちだ」、「ってゆーか何だ」、「ケツかよ」×2、「そんなのどうだっていいよ…」、「もっとどうでもいいよ」って、読み切り15ページで何回コピーを使ってるんだ?
……いや、今週は他のマンガ(テニスとか黒猫とか黒猫とか黒猫とか)でもやたらとリサイクルが多かったんですけど、ジャンプはいつからこんなに地球に優しい(&読者には厳しい)雑誌になったんだろう。
閑話休題。
仮にもギャグマンガを名乗るなら、ツッコミをおろそかにするべきではないと思いますよ。
スピンちゃんとか、ジャガーさんとか、ボーボボとか、テニスとかジャンプに載ってる一流どころのギャグマンガをよく見て研究するべきです。
今週突き抜けかなぁと思って、久しぶりに(第1話以来だから8話ぶりか……)読みました。
「少年のたゆまぬ成長は好機(チャンス)を呼び… 更なる危機(ピンチ)を呼ぶ!!」
担当さん、ひどすぎます。今回のこのアオリが打ち切りの回の扉を飾っていたら、作者に刺されても文句はいえませんよ。
ところで、全然話を読んでなかったので理解できないんですが、牢屋を透けてる紀ノ屋さんってスタンドですか?
さて、嫌いなおかずを先に片付けたので、今週のメインディッシュといきましょうか。
透瑠さんのツッコミ萌え〜〜。
> 「泣くなよ男二人で」
> 「なんか… もうどうでもいいや…」
> 「あんたら自身は何もしないのか」
> 「イヤ違いますよ 多分「出でよ神龍(ポルンガ)そして願いを叶えたまえ」みたいな意味ですよ!」
> 「いーーーや「るろうに剣心」に出てきた技だ!」
あぁ、なごむ〜〜。
透瑠さんのようなタイプを「癒し系ツッコミ」というんでしょうか?(勝手に名前をつけるなーっ!!)
・笛井戸雷電(ふえいどらいでん)さん
校長の名前って、勇者ライディーンの掛け声、「フェードイン」から来てるんだろうなぁ。「超便利ヨーヨー」は、まちがいなく「超電磁ヨーヨー」だろうし。
大亜門先生、小さなお子様に理解してもらおうなんて気持ち、これっぱかしもないでしょう。
(あ。今気づいたけど、スピンちゃんの作者って「矢吹先生」みたいに「名字+先生」呼びだと「大先生」になっちゃうんだ。ものすごく出世したら大大先生。……狙ってんのかな?)
・リューくん
デスノーズとかいいながら鼻毛真拳を使うのは反則すぎます。
いったい、どれだけパクりゃあ気が済むんだーーー!!
> 「だって… 人に見られるのに古い下着じゃはずかしいじゃない!」
> 「ねー?」
> 「別に私 人前で下着姿になる予定は…」
讃良ちゃんにはものすごく申し訳ないんですが、あなたの予定なんて関係ないんですよ。
ある意味、あなたは、のび太くんよりも人権がありません。
・「讃良さんの今週のサービスコーナー!」
……ほら、やっぱり。
私は、読者の期待を絶対に裏切らない岡野先生を心から応援しています。
トーナメント組み合わせご苦労さまです!!
城南大ジャイアンツのチアリーダー、もちろん出していただけるんですよね? ものすごく期待してますよ。
> 「いや もちろん 真似だなんて思わないYO 偶然そっくりなアイデアが出る事ってあるもんねぇ」
> 「もちろんパクリじゃないっていう証拠も何ひとつないけどさ…… でもオレは信じるYO ビヨちゃんは大切な仲間だからさ!」
ええっと……。スピンちゃんといいジャガーさんといい、黒猫追悼モードに入っているように見えるのは、私の被害妄想なんでしょうか?
●P448 Jアシスタント大募集!!
おおっと、武装錬金の和月先生がアシスタント募集!! ってことは、打ち切り回避と見ていいんですよね?
で、いちごの河下先生もアシスタント募集。……まだ続くのかよ。
ところで、武装錬金のこのカット、連載前の予告でも使われたものだったはずですが、最初に見たとき、「封神演技」の太公望かと思ってしまったのは私だけですか? そうですか。
◆20040528追加
個人的に見たジャンプ四大ギャグマンガの(個人的な)評価をしてみます。
なお、私の中で「銀魂」はコメディです。ギャグとはちょっと違うと考えています。
作品にバラツキはあるものの総じて高レベル。最高レベルの話が決まったときの笑いは他の追随を許さない(たとえば、「ワンだふるピヨ彦」とか)。
また、浜〜さんという落とし役が秀逸。個人的には(元ジュライの)ポギーさんの壊れっぷりにもっとスポットライトを当ててほしい。
ストーリーマンガとしての構成力が高い上、不条理・突然系の力押しギャグを120%まで活かしきるビュティの存在がすばらしい。
ビジュアルで損をしているのは間違いないが、意外に丁寧なコマ割りとカメラワークで、「誰が何をしているか」、「どういう状況にいるのか」という点をきっちり描ききっている点も高評価。
作者がテニスマンガとして力を入れて書けば書くほど、別の方向にスマッシュヒットするという奇跡の作品。
ビジュアルはきれいに見えるものの、画面構成は一番雑。テニスマンガとして、テニスの試合を楽しむことは困難を極める。……が、そこがネタマンガとしておもしろい。
キャラクターの能力や必殺技などに説得力がなさすぎる。作者は「リアル系のスゴイ奴」を描いているつもりに見えるところがあまりにもイタくて、ネタマンガとしておもしろい。
とにかく、作者の「つもり」と読者の「受け取り」のギャップの激しさは、古今東西、例を見ないほど。その乖離がネタマンガとしてのテニス様を不動のものにしている。
パロディに特化したギャグマンガのように見えて、セリフのセンスやギャグの「間」のレベルが非常に高い。基本的にギャグのセンスにはかなりなものがあると感じられる。
V博士の妄想、透瑠さんのツッコミには隙がないが、主人公であるスピンちゃんのキャラクターが立っていないのがマンガとしては致命的。
「エロボット完成のために自律学習させる」という設定を絡めて、スピンちゃんに明確な立ち位置を与えることができれば、ギャグマンガとして相当なレベルになると思われるが、打ち切り回避のためには、笑いを取りやすいパロディしか使えないというのがあまりにも残念。
でも、萌えキャラとしての透瑠さんは最高!!
◆20040530追加
先週、天地が覚醒して以来、これまでの「不条理モテモテパンチラマンガ」から、一気に「恋愛マンガっぽいパンチラマンガ」にまでグレードアップしたような気がします。
以前も書いたように、私は「キャプテン・ラヴ」が好きなので、こういう展開だったら大歓迎です。
ただ、ストーリーや展開はともかく、主人公に魅力がない……どころか、不快感を煽るのが相変わらずなのは「いちご」の「いちご」たるゆえんというか……。
主人公の何が悪いのか(存在自体がまぎれもない最悪だというのは置いておくとして)考えてみると、やはり、自己中心的な性格にあるんでしょうね。
他人の心を思いやることなく、自分の都合を第一に考えて行動する(でも、努力はしない)。そんなキャラに好感を抱けといわれても、そりゃあ無理ですよ。
結論:やっぱり、真中は見たくない。