『ジョジョの奇妙な冒険』8巻「死の結婚指輪(ウェディングリング)の巻」より

………………


太臓 きさま……


寒さでジュニアが引き込もりでありながら
一流の漫才師さながらの心理戦のコミック(ボケ)見事だった!!


高校生活につきあうぜ……………


もっと人気を稼ぐんだ…

おれも おまえもな…


などという思いがあったのかどうかはわかりませんが、私がリスペクトする真白木さんの出番はまだまだ続くようでホッとしました。

ツッコミ天使の透瑠さんと、有識者によって「主人公嫌悪タイプ」のツンデレと太鼓判を押された矢射子会長、そして、このファジーな時代に男の生き様を見せる(←このアオリ文句の元ネタがわかった人、ぜひ友達になってください)妄想番長・真白木さん。
この3人がいるかぎり、太臓もて王サーガは(私の中限定で)永久不滅です。

12号雑感


●もて王

・一大イベント(バレンタイン)を終えほっと一息の太臓たち…学校に平和が戻ったと思いきや!?

今週号は、木嶋先輩が紹介してくれる女の子の話かと思っていたんですけど、そんなことより真白木さんの進路の方が大切ですからね。


・そうか じゃあ あんたの後ろにピンクの靄みたいなのが見える気がすんのは 気のせいだな

ああ、やっぱり妄想ってピンク色だったんですね。
桃色の夢に衝き動かされ、冷たい現実に凍りつくという真白木さんの行動パターンを見ていると、なんだか男の人生の縮図を見せつけられているような気になります。


・「卒業式だというけれど 何を卒業するのだろう…」「いや 学校だろ」

いいなあ、このツッコミ。こういう「あたりまえの反応」をする人がもっといれば、尾崎豊さんも苦しまなかったんじゃないでしょうか。
なにより、犯罪行為のいいわけなんかに使われるよりも、よっぽど健全ですからね。


・あったまれそうにねえ――――!!!

突如現われたこの黒目ツッコミは、ポンセ前田先生に対する応援メッセージですか? それとも戦線布告?


・い…今 感じたか!? すさまじい殺気ってやつだッ! ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ!

有名なジョジョネタですが、ここまでストレートな描写は初めてでした。
それはともかく、なぜ太臓王子はオールヌードなんですしょう? 読者サービス?


・ボスがバカで助かったー!!

「リーダー」じゃなくって「ボス」だってところがちょっと深いなと思いました。
部下には慕われていそうですが、やはり真白木さんって指導者タイプというよりは支配者タイプですからね。


・「ここはオレらに任せて行ってください 真白木さん!」「ネコの子一匹通しません!」

秀逸な危機回避戦法に大爆笑でした。なんだか、今後、こういうシーンを見る目が変わってしまいそうです。
実際、「ここはオレに任せて先に行け!」という脇役よりも、先に進んだ主役の方がより危険な敵と遭遇しているわけですし……。


・真白木 留年決定

「つまり こういうことか?
 『真白木さんは あいすちゃんが登場し続ける限り ドキドキ学園高等学校を卒業できない………』」

「Exactly(そのとおりでございます)」

『ジョジョの奇妙な冒険』25巻「ダービー・ザ・プレイヤー その3」より)


大亜門先生、グッジョブ!!
妄想番長の一ファンとして、彼の続投に惜しみない拍手を送ります。



●ネウロ

・第1回キャラクター人気投票&“犯”人気投票開催!!

まず、力作に驚きました。松井先生は本当に丁寧な仕事をしてくれます。
X(サイ)はアルファベットのOでノミネートされていますが、これが数字の0にも見えるというところはやっぱり狙っているのかなぁ。


個人的に興味を引かれたのは、第1話でエキセントリックな登場(=死に方)をしてくれた14番の下呂 光さんでしょうか。
いまだに第1話の印象が残っているなんて、やっぱり、この作品は1年生き残るだけの実力はありますよ。


・オレの正体のヒントを知るには… 同じように人間離れした奴の正体を調べなきゃ

「人間離れ」というキーワードで指を増やすところが、なかなか凝った演出ですね……といいたいところですが、某中学テニス界では、そういう常識では測り知れない選手がゴロゴロいますからね。



●アイシールド

・泥門が進むには 今度こそ 本当の奇跡を起こすしかないんです…!!!

うーん。なんだかなぁ。
この辺りは高校生レポーターらしさを出したかったのかもしれませんが、あまり安易に「奇跡」なんて言葉を使うと作品が安っぽく見られますよ。


・ああ そうっスよ

このセリフからラストの空中キャッチまでの流れには燃えました。
モン太くんはやっぱりカッコイイです。真白木さんとは別の意味で男らしいですね。



メゾン・ド・ペンギン

・今年僕宛に届いた年賀状は1通でした。しかも歯医者からでした。「歯っピーニューイヤー!!」とかふざけたことが書いてありました。

なんだかマンガ本編よりも、この欄外の目次コメント(?)の方がコンスタントにおもしろくなりそうな気がしてなりません。
凡ケン先生もこの方法を使えば、もっと長く連載できたのかもしれないなぁ。



●新・沖田はつらいよ 〜空次郎サラダ記念日〜

・お父さんに会って欲しいの 家に来てくれる? 安心して 忍者屋敷じゃないから

うーん、残念。私、忍者屋敷ってけっこう好きなんですけれど。
いや、そもそも「どんでん返し」の壁をくぐって登場しない忍者なんて、忍者とは認められません。


・沖田… 俺は何もしてやれん… 他人事だし…

ものすごい説得力。
なにより、このセリフ一つで「登場しない」ことをキャラクターとして昇華させるという手法が見事でした。


・忍法も忍術も同じだろ

たしかに忍法はハットリくんが使う技で、忍術は乱太郎が使う技だというくらいしか違いがよくわかりません。
……魔法と魔術みたいなものなのかなぁ。



●テニス様

「『無我の境地』をコントロールし始めている」という神がかった発言とか、青魔法使いの樺地くんは一試合でラーニングできた手塚ゾーンが『無我の境地』ではコピー不能だとか、「なまじ目に頼ろうとするから幻惑されるんだ」というパターンかと思わせといてじつは全然意味がなかった目隠し作戦とか、怪我が治ってエンジン全開の許斐先生はやりたい放題ですね。

もちろん、これほど熱いマンガ家を担当する編集だって負けていませんよ。


・受け継いだのは意志だけじゃない!! 氷柱(つらら)を砕くのは青学の柱としての力!!

「氷柱(つらら)」と「柱」。その、うまいこといおうとする根性が勘に障ります。



こち亀

・作者の春姫月(ハルキルナ)先生のサイン 貰ってよ

常々思っていることですが、他人経由でサインをもらってくることになんの意味があるんでしょうか?
サインというものは、その人に直接会った証だってところに価値があると思うんですけれど。


・よくファンの人が全巻持ってると軽く言うけど……

これって、きっと秋本先生の本音なんでしょうね。
8割がウソかと思うと、ちょっとかわいそうになりました。



●タカヤ

・タカヤと同じように花房春人も笑った… これで勝負の行方はわからない…

いや、その判断基準がわからない。笑った方が勝ちって、逆にらめっこかなにかですか?
まだ、戦いの最中に地面を這うアリを見つければ勝てるという拉麺男理論の方がよっぽど理解しやすいですよ。
(小さなアリを見つけるくらい落ち着いていれば戦いにも勝てるそうです。なお、アリを探している間にボコボコにされても、ゆでたまご先生を恨まないでください)



●目次コメント

・河下先生からスゲー色紙を頂きました!! この位上手く塗れるようになりたい…。<帯人>

スゲー色紙というのは、「とてもジャンプには載せられないようなスゲー色紙」という意味でしょうか?
すでにセクハラ寸前の女性キャラしか出てこない作品を書いているんですから、これ以上妙な影響は受けないでいただきたいものです。