『ジョジョの奇妙な冒険』54巻「ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅 『OA−DISC』をゲットせよ」より


大亜門先生がスピンちゃんの連載を打ち切り宣告された時
耳を疑ったのは(ジャンプ連載作家の中では)大亜門先生ひとりだけだった


ジョジョパロを載せたのは愛情ゆえなのだ オマージュってやつで無罪ではないのか


だが 誰も「掲載している雑誌に載っていた作品をリスペクトした」なんて信じなかった
そんな事ができるヤツなど この世にはいないというわけだ


ジョジョネタをあつかった」という所だけ パクリ扱いされていた


常に楽観的な人生を送って来た大亜門先生だったが
この時ばかりは頭をかかえた

自分の青春を掛けたパロディが認められない…



この「すぐに誰もが忘れるであろう事件」に
………
注目した編集者がひとりだけいた

彼はジャンプで起こるこの手の事件には常に目を光らせていたのだ


この作者は無罪だ…
間違いない


そして…………………………
という事はとんでもない『パロディの才能』と『心臓』の持ち主という事でもある……………


だが…
この大亜門という作家の事をジャンプの読者に報告すべきだろうか?


いや…
報告しなければ彼のような作家は同人誌の世界には収まりきらないだろう

たとえそうでなくても コミケの中で小学館藤子・F・不二雄先生のシンパと面倒を起こす事はほぼまちがいない


彼の「判決」をくつがえせるのは「読者」の力だけだ…
この大亜門先生 「読み切り」の試験を受ける事になるのだろうが…
これは彼の「歩むべき道」なのだ………



こうして大亜門先生は「伝説のヒロイヤルシティ」と「一九ポンチ咄」の試練を越え


ジャンプに連載枠を確保したのだった

44号雑感


正直、切法師の打ち切りはショックでした。
たとえ短期的なアンケートが悪かったとしても、まだまだ底力のありそうな良作をこの時点で打ち切ることはないだろう。そして、1年も連載が続けばその質の高さはみんなが認めるものになるだろうと楽観視していたのですが……。

ゲドーくんの「良心的な作風」とか、ごっちゃんの「綿密に計算された展開」が認められなかったときにも思いましたが、ジャンプで連載を続けようとするとき、「わかりにくい魅力」って、まったく武器にはならないんですね。


なんだか本当にガッカリです。



べしゃり暮らし

・禁煙始めて4,093日!! でもまだ吸いたい森田まさのり先生の連載が読めるのは週刊『少年ジャンプ』だけ!!

このハシラを見ると、森田先生が帰ってきたなぁという気になります。
まあ、それはそれとして、タバコって11年以上吸わなくてもまだ吸いたいって思えるもんなんですか。まったくもって、おそろしい嗜好品ですねぇ。



・そういや さっき上妻が一人で教室入って何かやってたぜ 自分のロッカーに何か入れてるようだったけどな

ああっ、もどかしい! そんなことで、本当に爆笑王を狙うつもりなんですか!?
ここで大亜門先生なら、間違いなく「……といっただけさ……といっただけさ……といっただけさ……と続けたはずなんですよ。
(私は、大亜門先生をなんだと思ってるんだろう)



●もて王

・ゴメン… 私 承太郎じゃなくちゃダメなの

これって、「いちごの真中くらいもてたい」っていう目標より、よっぽど高いハードルだと思います。
そりゃあ、ドラゴンガールに頼りたくなる気持ちもわかるってもんですよ。


・宏海! お前はデリカシーがないな! そんな 自分が貧乳だって思い知らせるようなマネさせちゃ あいすがかわいそうだろ!

せっかくデリカシーがあっても、言葉を選びまちがえただけでこうなるという見本のようなセリフ。
「口は災いの元」という言葉を再確認させられました。


・一番大事なのは絶対に成功する事じゃないわ 失敗した時 間界人って事がばれた時 速やかに死ぬ事

ついにハンターパロにまで手を出した大亜門先生!
……って、冨樫先生ネタはすでに「シャレにならない切り返し」として使用済みでしたね。
(いや、あれは冨樫先生限定というわけではなく……)


・これはジャンプ編集部特製『修正海苔』!!

なるほど、あれは編集部特製の品でしたか。
子供を絞って血を飲む描写にモザイクがかかったことを考えると、時代が時代なら手榴弾でフッ飛んだスト様の復活シーンなど、海苔まみれになっていた可能性もあるわけですね。


・大 亜門先生のロボットギャク!! JC『無敵鉄姫スピンちゃん』全1巻大発売中!!

ちなみに「ロボットギャク」がいったいなんなのかは、3冊買ったくらいじゃわかりませんでした。
まだまだ私程度では、コミックスの量も読み込みも足りてないってことなんでしょう。



・最終コマ

アスナロDが足だけ出して銭湯に放り込まれているシーンがありますが、これってやっぱり、ゲドー君「『犬神家の一族』ごっこ〜」 のパロディなんでしょうね。



●ネウロ

・登場人物

弥子ちゃんの好物は新そば。
やっぱり、東京の人って蕎麦が好みなんですね。名古屋の人がきしめんを愛しているのと同じように。



●切法師

・その者の名は後の文献に「七刀法師」と記され いつしか文字が混ざって「切法師」と呼ばれるようになり… 今では陰陽連の戦士の尊号となっている

うわー、こんなにおもしろそうな設定をこれほど駆け足で説明するなんて、あまりにもったいない。
どれだけ練り込んだ設定を考えていたのか、中島先生には、ぜひ設定集を公開していただきたいものです。



●目次コメント

・第8章のサブタイトルは「〜ドック」ではなく「〜ドッグ」です。意味が変わるので訂正。 <亜門>

ああ、やっぱり医者じゃなくって犬なんですよね。
そりゃあ、一くんをメカに改造した医者は出てきましたけど。


・今回の選挙で初めて出口調査をされた。本当に調べてるのかと思ってたら本当でした。 <治>

いや、これは勉強になりました。
ということは、電話調査も実際にやっているのかもしれないですね。


・短い冒険になってしまい残念。次はもっと面白い漫画描くぞっ! その時までさよなら〜 <諭宇樹>

「もっと面白い漫画」なら、すでに候補があるじゃないですか。
次は、ぜひ「ホライズン・エクスプレス」で長期連載をお願いします!